「黒岳」と「旭岳」を縦走パスを活用して登ってみませんか?最高の思い出をご提案!

2023.07.15

TAISETSU縦走PASS

大雪山は
アイヌ語で「カムイミンタラ」と呼ばれています。
意味は「神々の遊ぶ庭」と言う、とても美しい言葉です。

夏は高山植物が咲き乱れ、多くの野生動物が棲んでいる自然豊かな山岳地帯。
「北海道最高峰」を誇る旭岳の標高は2,291mです。

そして大雪山で
人気を二分するのが「黒岳」
景観の美しさからシーズンごとに登るリピーターもいる
北海道の名山の一つです。

今回は前日に層雲峡温泉に宿泊し、早朝から登山開始。
旭川市にホテルを取り、
アフター登山でグルメまで楽しもうと思っています!

それでは、表大雪の人気ルートをご紹介します!

「北海道の大屋根」を極めよう!縦走に挑戦しませんか?

使うのはこちらのパス

黒岳と旭岳のロープウェイ片道券がついた
お得なチケットです。
無事に縦走を成功させると、縦走証明書がもらえるほか、
非売品のステッカーも!

詳しくまとめた記事がありますので、
購入の際は参考にしてください。

【TAISETSU 縦走 PASSの詳細はこちら】
https://taisetsu-activity.jp/column/5519/

ロープウェイで一気に進めるので初心者でも安心!

どちらのルートでもOK

旭岳と黒岳、
両方のロープウェイ片道券がついています。(黒岳はロープウェイ・リフト共通券)
それぞれ買うよりも
パスを使った方が料金もお得なのでぜひ!

今回は
黒岳から登り、旭岳への縦走なので、
スタート地点は大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイです。

ペアリフトも利用することで、
七合目(約1,520m)まで一気に登ることができます!

長時間歩くことになる縦走なので、
少しでも登山時間が短くなるのは良いですね。

始発のロープウェイを使えば約7時間の縦走なので
一日での縦走も可能です。
黒岳には宿泊できる石室もありますので、体力に合わせて
無理のない登山をお楽しみください。

さて、黒岳は七合目から頂上までは、約1時間半。
早い人ですと1時間ほどで登れる距離です。

晴れた朝にはこんな景色に出会えることも

連なる山々


山頂では自分を中心に、
360度、広がる大パノラマ。

どこを見ても圧巻の景色が広がる・・・これぞ黒岳の魅力です!

黒岳山頂に到着

景色に草花、鳥のさえずりに耳を傾けていると、
あっという間に黒岳の頂上です。
登山道も整備されていて登りやすい印象でした。

広がる絶景!
大雪エリアの雄大な自然は圧巻です!

あ、ナキウサギ!

黒岳山頂から石室方面に下る岩場にて
こんなうれしい出会いも!

氷河期の生き残りと言われているナキウサギ、
見てください、この愛くるしい姿を。

見た目がちょっとネズミみたい・・・なんて思わないでくださいね。

標高1500mを超えたあたりで見られることが多いので、
まさに縦走するならお目にかかりたいですね。
かわいいなぁ~。

縦走中見つけたい高山植物の数々!

雲ノ平

長い距離を歩く縦走にとって癒しポイントにもなるのがこの景色!
疲れが溜まって辛くなったら自然の力うぃ借りましょう。

大雪山では高山植物の群生を見ることができます。
見つけたものを紹介していきますね!

キバナシャクナゲ

高山植物が登山の目的という方も多いと思います。
さっそく目にしたのがこの美しいお花!

6月中旬から8月にかけて花期を迎えます。
多くの枝を立ち上げ、花は枝先に5〜6個つきます。

キバナという名前なので、確かに黄色味は帯びているのですが、
どちらかというと白っぽい花なんですね!

間近で観察できるからこその、気づきです。
写真にパシャリ!

エゾノツガザクラ

本州からいらっしゃる登山家にとっては
きっと珍しいのではないでしょうか?

同じく夏に咲くエゾノツカザクラは、
東北から北海道にかけて見られる高山植物です。

花の先端がキュッとしぼんでいるのがわかりますか。
コロンとしていて見た目にもかわいいですよね。

コマクサ

大雪山で楽しめる高山植物、
コマクサも人気ですね。

最大の特徴は可憐な見た目からは想像もつかない、その強さ。

「高山植物の女王」と言われ、
他の高山植物が耐えられないような
寒さ、乾燥、強風をもろともせず、
孤高に咲く姿が人々を魅了します。

ちなみに花言葉は「高嶺の花」
まさにですね!納得です。

景色が一望できるお鉢平展望台だ!

大雪山の雄大な景色!

景色や動物、高山植物に目を奪われながら歩いていると、ついに到着!
お鉢平展望台です。

黒岳石室を拠点に
お鉢平をぐるっと一周する「お鉢めぐり」を楽しむ人もいるほど
人気のある場所です。

お鉢平は直径およそ2kmに及ぶカルデラ。
その歴史を遡ると、できたのは今から約3万年も前なんですって!
現在もなお、火山ガスを噴出し続けるその姿に
自然のとてつもないパワーを感じること間違いなしです。

目指すは最高峰の旭岳!

このまま黒岳に引きが返すこともありですが、今回は縦走なので、
お鉢平パワーをもらって先へ進みましょう!

【写真】お鉢平一周の分岐点ともなる間宮岳

黒岳〜旭岳の縦走路が作られて今年で100年!

ここからが本番、尾根を進んで、北海道最高峰の旭岳を目指します。

しかも今年はアニバーサリーイヤー。
縦走路ができて100年なんです!
こんなおめでたい年に、ぜひ皆さんも挑戦してみませんか?

縦走ルートは北海岳周りと北鎮岳周りがありますが、
今回は北鎮岳周りを選択!
色々なパターンを楽しめるのもこの縦走ルートの魅力です。

北海道でいちばん高い場所に立つ!

最高の気分

これが北海道の最高峰。
旭岳の山頂です!

過去に旭岳は登ったことがありましたが、
縦走で進むと見える景色が違って
とても新鮮に感じました。

山頂からはトムラウシ山に十勝岳連邦も見えます。

黒岳からの眺望と合わせて、
いったい、いくつの山々を見たのか!
大雪山はスケールが違いますね。

今回は通らないルートですがこんな絶景ポイントも!

裾合平

今回は黒岳から旭岳山頂を踏んでの縦走なので、
裾合平を通りませんでしたが、
山頂を目指さないよ~という方はぜひ!

高山植物が一面に咲く絶景ポイントです!

チングルマ

旭岳といえば、
このチングルマの群生ですよね。
白と黄色が非常に美しいお花。

エゾノツガザクラも群落で見ることができますよ!

姿見の池、最初に見る?最後に見る?

北海道屈指のビュー

今回の縦走も終盤、
旭岳の名所、姿見の池まで来ました。

身体の疲れもヒシヒシと感じます。
そこにきて、この息をのむ絶景…。

ああ、縦走に挑戦して本当に良かった!
道中、体力的にきつい部分もあったけれど、
全てが達成感に変わります。

黒岳〜旭岳。
表大雪の王道、あなたならどちらから始めますか?

ありがとうカムイミンタラ!

ということで
TAISETSU 縦走PASSを使った登山のレポートでした。

最後に縦走証明書をもらって、
無事に下山。

ああ、素晴らしい大自然!
これだから大雪エリアの登山はやめられません。

旭川市内のホテルに戻って、お風呂で汗を流したら、
アフター登山でさんろく街へ!

冷たいビールとジンギスカン、
それに縦走の思い出話で盛り上がろうと思います!

写真協力:
ワカサリゾート株式会社 大雪山旭岳ロープウェイ
株式会社りんゆう観光 大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ
NPO法人 大雪山自然学校

https://taisetsu-activity.jp/ticket/1944/
一覧に戻る < 前へ 次へ >